Masaさん
このまえアトレーに付けてたヘッドユニットどんな感じか教えてほしいです。
あと、気をつけた方がいいことなんかも一緒に教えてください。

Mihoさん
ATOTO S8UltraPlusを使い始めて少し経ったので、使用感や気になることお話ししていきますね

購入した製品は?

ATOTO S8 Ultra Plus と言う機種です。

まず最初に

どんな製品?

見た目は、アルパインなどから出ているフローティングナビに似ています。
個人的には「Androidタブレットとディスプレイオーディオが一体になったもの」という言い方が一番しくっりきます。ディスプレイオーディオと感じるか、Androidタブレットと感じるかは用途次第で人によって違うかもしれないです。

ディスプレイオーディオの場合、AppleCarPlayやAndroidAutoを使うのが前提の設計です。
これらの情報リソースは全てスマートフォンです。
つまり、スマートフォンがなければ情報源が何もないので、ただの音楽プレーヤーだったりラジオだったりするわけです。
また、AppleCarPlayやAndroidAutoの場合、すべてのアプリが対応しているわけではなく、限られたごく一部のアプリだけがデイスプレイ上に表示・操作ができます。

ATOTO S8UltraPlusはこれらの機能に加えてAndroidOSが入っています。
そのため、GooglePlayStoreなどでダウンロードしたアプリを使うことができます。
また、S8UltraPlusはSIMスロットを搭載しているため、データ通信のできるSIMを入れることでスマホなしで多くの機能を使うことができます。
データ通信SIMを用意しない場合には、スマホのテザリングやモバイルWifiなどで通信を補完する形になります。

通信がないと?

YouYubeプレミアムのオフライン再生機能やYouTubeMusicプレミアムのダウンロード機能
GoogleMapのオフライン地図
ストレージが許せば、事前にダウンロードしておくことで
通信なしでも使えるには使えます。
この場合、GoogleMapの渋滞情報は使用できないので注意が必要です。
車の駐車場所が自宅のWifiが使えるなどの環境であればこういった運用も可能です。

僕の目的は

・現在のiPadAirからの交換
・防犯面からiPadを車内に放置したくない(持ち出しが面倒でそのままになっている)
・iPadのホルダーが経年劣化でグラグラしていて心許ない(操作もやりづらい)
・たまーに充電されていなくて、電源が落ちるのを解消したい

ホーム画面
GoogleMap
アプリケーション
Palyストアからアプリの追加もできます

いい点は?

GoodPoint1 Playストアからアプリがダウンロードできる

TODOCUサポーター
TODOCUサポーター

配達で使う上で最重要ポイントのTODOCUサポーターが使えるというのはクリアしました。

画像では著作権の問題で住宅地図は出していませんが、住宅地図も問題なく使えます。
地点登録もクラウド同期なので、iPhoneで登録した地点も問題なく同期されています。

YouTubeMusic
YouTubeMusic

YouTubeMusicも問題なく使えます。
Premiumの方は、ダウンロードによるオフライン再生も使えます。
オンラインの場合は自宅などで作った再生リストも同期されます。

YouTube
YouTube

YouTube
Premiumの方は、ダウンロードによるオフライン再生も使えます。
オンラインの場合は自宅などで作った再生リストも同期されます。

この辺りはAndroidタブレットで普通に使える機能なので、あとは省略します、

GoodPoint2 ステアリングリモコンが面白い

ステアリングリモコン設定
アトレーのステアリングリモコン

ATOTO S8UltraPlusのステアリングリモコン設定は、国内メーカーナビによくあるようなプリセット型ではなく、自分で選ぶ学習型になっています。

ステアリングリモコンのボタンを押しながら、割り当てたいボタンをディスプレイで選択する方式です。

なのでよく使う項目を、オリジナルで設定することができます。

僕はTODOCUサポーターの使用頻度が高いので、通話ボタンにTODOCUサポーターの表示を割り当てました。
画面を操作することなく手元で表示できるようになったので楽になりました。

ソース切替の挙動が微妙だったので、MODEボタンに再生/一時停止を割り当てています。(この理由は後述)

GoodPoint3 バックカメラにも対応

バックカメラの配線・リバース線を接続することにより、バックカメラの表示もできます。(もちろんシフトレバー連動です。)

僕は車両標準装備のバックカメラを使いました。
コンポジット接続なので、標準装備されている多くの車種で使えます。
ATOTOで用意されているオプションのカメラを使うと仮想アラウンドビューにも対応します。

GoodPoint4 AndroidAuto AppleCarPayにも対応

僕は使っていませんが、AndroidAuto AppleCarPayにも対応しています。
ことの多くがPlayストアからのダウンロードで完結してしまうので、出番はほぼないと思います。
通話はBluetoothヘッドセットを使っています。

イマイチな点は?

BadPoint1 ステアリングリモコンでのソース切り替えが微妙

SRCを割り当てすると

ステアリングリモコンにソース切り替えが設定できるが
これで操作すると、バックグラウンドで動いているアプリに加えて、USBオーディオ・USBビデオ・Bluetoothオーディオなど動かしていないアプリまで自動で切り替え対象になっている。これらのアプリを通過するとその時点で他に再生されている音源が(ラジオやYouTubeMusicなど)止まってしまう。

これが理由で、ステアリングリモコンに[SRC]の配置をやめました。
ステアリングリモコンがあるが故の不満点です。

BadPoint2 端末起動時に再生が自動で始まらない

ラジオを除くほとんどのアプリで、エンジンオンで端末が起動した際に再生が自動で始まりません
(アプリは最後に開いていたものが開き、バックグラウンドで再生していたものも待機はしています。)
YouTubeMusicやその他の音楽系は都度再生ボタンを押す必要があります。

これが理由でステアリングリモコンのMODEボタンに[再生/一時停止]を配置しました。
これが理由ではないですが、僕の車の車内では大体FMAICHIが流れています。

この不満はステアリングリモコンがあったので解消しました。

BadPoint3 ソースによって音量がバラバラ

YouTubeの場合では収録音量の違いであるあるなのですが、ソースによって音量がバラバラです。
比較的よく音量調節されているYouTubeチャンネルを標準にしても、ラジオは大きすぎ、YouTubeMusicはやや大きくYouTubeは小さいです。
設定の実数で言うとYouTubeは8、YouTubeMusicは4、ラジオは2で適正音量になります。YouTubeで収録音量の小さいチャンネルだとほとんど聞こえません。その状態で不意にソースがラジオに変わると大音量で流れます。

BadPoint4 画質・ディスプレイがイマイチ

解像度が1280×720でHD規格という、国内メーカーではありえないような解像度の低さです。
最低でも1920×1080のFullHDくらいは欲しかった。
画面が大きいので、ドットの荒さがさらに目立ちます。
また、フルカラー(1677万色)にも対応していない模様で、色の発色にもやや難があります。
いいパネルを使っている謳い文句ですが、それを処理する能力が端末に備わっていないのかもしれないです。
また、ディスプレイの表面がグレアで光沢があります。グレアのディスプレイは綺麗に見えますが、外で使うものには適していません。これが外からの光を反射して見えずらい時があります。フィルムも付いていますが
気になるので、アンチグレアフィルムなどで対策した方が快適に使えると思います。

→のちにアンチグレアフィルムを貼って解消しました。
 少し大きめのタブレット用のフィルムを買って切って使いました。

総評は?

僕の使用用途では割と満足しています。
Badポイントの1と2は設定でカバーしました。
解像度の低さは気になるところですが、TODOCUサポーター以外では画面を使わないことがほとんどなので、許容範囲と言った感じです。人によって購入のメインの目的が「綺麗な画面」だと不満を覚える可能性が非常に高いです。

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