Masaさん
メール便の配達の仕事はどんな感じですか?
フードデリバリーと違うところって何がありますか?
違うことがあることによって何か対策してますか?
Mihoさん
メール便の配達は、フードデリバリーと違って、
バイクからの乗り降りの回数がとても多いです。
フードデリバリーだと、1時間に4回から8回(ピックアップ2回〜4回・ドロップオフ2回〜4回)くらいだと思いますが、
メール便の配達だと、1時間に100回近く乗り降りします。
短時間の間に何度も乗り降りをするので、その都度、鍵を抜いたり刺したりしていると時間のロスになります。
かといって、鍵を差しっぱなしというのもセキュリティ上よくないのでキーをリモコン化しました。
リモコンキーにすることによって、リモコンのボタンを押すだけで、ACCのON-OFFができるようになります。
リモコンキーのユニットで常時電源からACCへ電気が流れるように配線する
回路図に起こすとこれだけの作業です。
リモコンユニットの電源をとり
リモコンのON-OFFで常時電源からACC電源へ電気が流れるようにしています。
リモコンキーとはいっても、電気の流れをコントロールするだけなので、メットインを開けたり、ハンドルロックを解除するといったような物理的な作業はできませんので、物理キーは持ち歩く必要があります。
構造としては簡単なものなので、トリシティに限定することなく多くの車種で取り付けができます。
物理キーの回路は残しているので、リモコンの電池がなくなった場合でも、物理キーで動かせる安心設計です。
フードデリバリーでは不要??
乗り降りの回数が少ない分、費用(作業時間)に対する恩恵は少ないですが、物理キーが煩わしいと思っている方は試してみてもいいと思います。
物理キーは、メットインを開ける時かハンドルロックをかける時以外には使わないので、グレーチングに鍵を落として立ち往生といった心配はなくなります。
揃えるものは?
①リモコンユニット
今回の要です。種類はいろいろありますが、見た目や配線のしやすさで選んで構いません。(ほとんどが中華製なので、こだわって選んでも、大差はないと思います。)
今回の作業では、1CHで大丈夫です。
ものによっては、2CHや4CHのものもありますので、高機能(チャンネル数が多い)ものを選んでも、結果が変わることはありません
(むしろ、余計な接続部分が増えて、誤作動の原因になるかもしれません)
Amazonの販売ページです。多数チャンネルのものも含まれています。
②リレー
シンプルなリレーです。
線の細いものしかリモコンユニットに接続できないので、大容量の電流が流れた時に故障する可能性があります。念のために太い線をつなげるようにリレーを入れています。
リモコンユニットで、リレーのスイッチを制御する配線にしています。
Amazonの販売ページです。安全のためにリレーは入れたほうがいいと思います。
③その他、細かいもの
配線パーツやなどが含まれます。
車両の配線に傷をつけたくない場合や、結線の作業を快適にするために、カプラーが作れる場合はカプラーオンで配線できるように製作するといいと思います。
カプラーオンで製作しておくと売却時の現状回復や次の車両への移設も簡単になります。
カプラーは車種や年式によって使われているものが違うので
カプラーを購入する際は、実車を確認して購入しましょう。
Amazonの販売ページです。(こちらは2018年式トリシティ125cc用のものです。)
実際の取り付けは?
トリシティの場合はキーシリンダーに配線が来ているカプラーがキーシリンダーのすぐ下にあります。(赤い矢印のカバーが付いたところです)他の車両でも、キーシリンダーから出ているハーネスを追っていくと、カプラーが見つかると思います。
このように、作業スペースが少ない車種もあるので、直接配線が難しい車種はカプラー作業をお勧めします。
下の画像はカプラーを外したところです。
3極であることが確認できたので、常時電源・ACC・アースがどれであるかテスターを当てて確認します。車種によってはアースがなかったり、常時電源やACCが複数ある場合もありますので、思い込みで作業しないようにしましょう。
電源線の種類がわかれば、それに合わせてユニットを製作していきます。
使ってみてどう??
実際に使ってみると、キーの抜き差しがなく快適になっただけでなく、ウエストポーチについているリモコンに手を伸ばして、ボタンを押すだけでコントロールできるので、想像以上に便利です。
純正のスマートキーは車体のノブを回さなければいけないので、手を伸ばす必要がありますが、それがありません。
少し離れた場所からでも、ONすることができるので、ピック・ドロップして次に出発する際には、跨いだらエンジンかけるだけなので、純正スマートキーよりスマートな気がします。