Masaさん
最近、Amazonの配達に慣れてきたと思ってたんですが、
たまに、上手くいかなくて、時間ギリギリになったりしちゃってるんです。
なんか上手くいってないような気がしてて、Masaさんはいつも早いじゃないですか?いつも楽なコースってことはないと思うので、何かが違うんですよね。アドバイス欲しいです

Mihoさん
普段、他の人が配達してるのって見る機会がないので、自分で考えたり情報収集しないと速度の向上は難しいです。
かくいう僕も、今のオペレーションを1年以上続けているので、さらに何かいい方法がないのか模索してます。
とはいえ、何か参考になることがあるかもしれないので、僕のオペレーションと投資内容を紹介しますね。
全部導入できるのが好ましいと思いますが、部分的に導入するだけでも十分効果はありますので、ご自身の状況に合わせて選択して下さい。

基本スタンス:投資は惜しまない

これから紹介するものには、投資(お金を使う)ものが含まれます。
投資ができない人を見かけますが、投資ができない分は、時間で吸収する以外に方法はありません。
時間で吸収しきれない分が未配という結果を作り出します。

僕は過去に未配を出したことは1度もないですが、基本的に、ちゃっちゃと終わらせてさっさと自由になりたいという考え方なので、回収見込みのある投資を惜しむことはほとんどありません。

直接計測が困難なものもあります。(体への負荷を軽減して、運動量の持続時間を増やして早くするものなど)

投資回収の基本的な考え方について
たとえば、10000円の機材を購入したときに1ブロック10分の短縮効果があったとします。
AmazonFlexでの時間単価はおおよそ2000円ですので、10000円を回収するには5時間短縮できれば回収が終わるということになります。

10分短縮で5時間を回収しようと思うと30ブロックで回収できることになります。
毎日配達している人であれば、1ヶ月程で回収でき、それ以降も10分の短縮効果は残り続けます。これを積み上げていくのが基本になります。

未配が出ていないのであれば、短縮の意味はない(回収ができない)と思う人もいますが、規定時間で終わるのと、1時間早く終わるのでは1時間という時間を産むことになります。その時間に家事をしたり、Uberなどで配達するなど自由な時間が増えることになります。

早く配達が終わっているから、この記事を書けているという事実もあります。

細かい時間の削減に行う投資

サブ端末(タブレット)

現在はATOTO S8UltraPlus
以前はiPadAir(Wi-Fi + Cellularモデル)

配達中の情報量不足を補うために使用します。
他にも擬似的にデュアルモニターにすることによってアプリ間の画面の遷移を減らしたり、地図を詳細・広域で並べることによりピンチイン・ピンチアウトの作業を減らす目的で使用します

主に使うのは、ナビゲーション機能・住宅地図の2つです。
そのため、正確な情報を得るためにはGPSは必須と考えましょう。
iPadの場合、WifiモデルにはGPSが内蔵されていないので、Wi-Fi+Cellularモデルが選択肢になります。
画面が大きいほど画面の操作なしで得られる情報が多いので可能であれば大きな画面のものをえらびます。

僕の場合コスト優先で購入したiPadMiniの画面サイズに不満が出てiPadAirを買い直しました。のちにATOTO S8UltraPlusに交換しています。

後付けのリモコンドアロック

コムエンターブライズ
ロックマン

僕の車はスマートキーなので、リモコンでドアの施錠開錠が可能です。
ただし、純正の場合はACCがオフの場合のみ動作します。(エンジンがかかっている状態では動作しない)
これはスマートキーだけでなく、純正でキーレスだけの車両も同じです。

現着後、短時間で配達を完了させて戻ってくることがわかっている場合には、エンジンをかけたまま車を離れることがあります。

もちろん、セキュリティ的にドアの施錠をしたほうがいいのですが、
都度物理キーで施錠していると時間がかかります
(スマートキーの場合は都度物理キーを出さなければいけない)

その時間を短縮するために、エンジンがかかっている状態でもドアロックできるように、後付けでリモコンドアロックを取り付けています。

純正でキーレスが付いていない車両の場合でも、「鍵を差し込む」「鍵を回す」の動作がワンボタンで終わるので時間の短縮になります。
集中ドアロックが運転席にしか付いていない場合(運転席以外でドアロックしても全てのドアがロックしない車両)だと、運転席まで戻ってドアロックすることになるので、時間短縮の効果は高まります。

エンジンを切らなくていいメリットは?

アイドリングによる燃費の悪化はありますが、
始動にかかる燃料コストが減ったり、始動にかかるセルモーターやバッテリーへの負荷を減らすことができます。
夏場などはエンジン停止による車内温度の上昇を防止する効果もあります。
他には、エンジンを都度かけなくていいことにより、エンジン始動のタイムロスが減り、配達速度が向上します。

前半のセクションを実行して荷物を探す時間が減って、その場にいる時間が減ると、アイドリング時間も減り、ドアの開放時間も減るため空調効率が上がり、アイドリングによる燃費悪化を最小限にできます。
高層階への配達や、置き配不可で時間がかかる可能性がある場合は燃費コストの悪化を防ぐためにエンジンを切ったほうがいい場合もあります。

後付けのリモコンドアロックは

部品代で6000-7000円程度(全てのドアにドアロックモーターあり)
運転席集中ドアロックありなら10000円程度
集中ドアロックなしで全ドアを制御する場合は15000円程度です。
自分で取り付けできない場合は別途工賃が必要になります。

ここの投資は効果が高いので、できればやったほうがいいでしょう。
安いグレードを中古車で買ってしまうと、集中ドアロックが付いていない場合もあるので、これから車両を決める場合は気にしてもいいでしょう。

小さい端末(iPhone13mini)

iPhone13mini

好き嫌いが分かれ、プライベートにも影響がある部分なので、気休め程度で、聞いていただければいいと思います。

僕がAmazonの配達を始めたときはiPhone11ProMaxやiPhoneXsMaxなどの大型端末を使用していました。
不都合を感じたのは、片手で荷物をもち、片手で端末を持ったときに、操作が完了できないことでした。荷物を置くまで端末の操作が完了直前の動作まで持っていけないため、荷物を置いてから端末操作に入るためタイムロスが出ていました。
情報量が多く表示できるはずの機能が操作については不都合になったということです。
また、端末そのものも重たく、ポケットに入りづらく負荷が大きいと感じたため、小型端末に切り替えました。

iPhone14シリーズはすでに販売されていましたが、iPhone13miniを購入し、ほぼ全ての操作が片手で完了するため不都合は解消されています。
情報量については、配達アプリについてはほぼ影響がありません。
地図情報についても、現在はATOTOS8UltraPlus(当時はiPadAir)で役割分担を明確にしていたので、不都合に感じることはありません。
大型端末と比較して価格も安く、今後も含めて配達用の端末を大型端末にすることはないだろうと思っています。

投資としては金額が大きいので、切り替えのタイミングがあれば検討してもいいでしょう。
プライベートや他の仕事で大きな端末が必要であれば、優先する必要はないです。
単独で投資しても回収効果はかなり薄いです。

夜間用のライト(身につけるもの)

夜間配達に便利なライトですが、ライトの種類を間違えると不便になります。

僕的に必要な要素は
「明るいこと」「両手がフリーにできること」「簡単に脱落しないこと」「光が向いて欲しい方向に向かうこと」この4つは必須だと思っています。
ライトが暗ければ、見えないし、両手がフリーにならなければ、荷物を持ちながらライトを使って端末を操作することもできません。ライトの方向が一定でなければ、都度ライトの向きを修正する必要が出てきます。

頭につけるタイプのヘッドライトは脱落しないための保持力を確保するにはバンドを締めなければいけないのですが、バンドを締めた状態で長時間つけたままにすると頭が痛くなります。自ずと脱着の手間が発生するため、個人的にはおすすめしません。

以前は作業用ベルトにつけるタイプのものを使っていましたが、照射範囲が狭く、荷物のラベルの読みとりに難があることがあったため、襷掛けのものに変えました。

現在使用しているのは作業工具で有名な高儀のTEBURAというたすき掛けのライトです。スイッチの位置に慣れるまでに少し時間を要しましたが、現在は不自由なく使っています。

難点があるとすれば、階段を降りるときには光源の方向に視線が行くので少し眩しいのと、光量の調節機能があるためワンクリックで照明が消えない 1充電での使用可能時間が2時間なので、こまめに充電しないといけないです。とはいえ、つけっぱなしで使用するものでもないので、1充電が1ブロックの配達で無くなるということはないです。

副次的な効果ですが、暗い場所での置き配の写真撮影のときに、ライトを使用していることにより、フラッシュによるタイムラグが無くなるので、スピードが上がります。安全的な要素だけでなく、適正なものを使用すれば時間短縮にも効果があります。

無接点充電対応のスマホホルダー

スマホを保持・操作しながらの運転は法令違反になるので生産性を上げるにはスマホホルダーは必須と考えるべきです。
ホルダーがあることで配達アプリの視認性も上がります。

また、配達時間にもよりますが配達中はスマホの充電がほぼ必須になります。ケーブルを抜き差しする方法もありますが、端末が無接点充電に対応している場合は無接点充電機能(QiやMagsafe)のついたものを使用することで、充電をシームレスに行うことができます。

iPhone12以降の端末を使っている場合は、Magsafeのものがおすすめです。Magsafeは、端末をホルダーに寄せることで、磁石の力を使って固定することができます。充電に対応しているものの場合は固定すれば充電が始まります。

スマホホルダーの選定基準として、「無接点充電機能(対応しているならMagsafe)のついたもの」「アームが長すぎないこと」「設置の自由度が高いこと(両面テープや吸盤がこのましい)」このあたりになるかと思います。

Android端末やiPhoneの無接点充電に対応していない機種の場合はMagsafeが使えないので、アームで挟み込んで固定するものを選定するが想定されますが、自動で挟み込んでくれるタイプのものは避けた方がいいでしょう。センサーが反応しなくてホールドしなかったり、ホールドを解く時にボタンを押して解くと思いますが、ボタンの反応が悪くて解けなかったり、解くスピードが遅かったりでストレスになります。
スマホをホールドしたままエンジンを切ってしまうと、スマホのホールドが解けなくなってしまう問題があります。

Android端末でQiの無接点充電に対応しているモデルの場合は、Magsafeに対応させることのできるスマホカバーやリングの導入を検討してもいいと思います

スマホホルダーの設置位置はセンタコンソール付近で運転席よりできるだけ目線の高さに近い位置がいいでしょう。ここが設置自由度の高さと関係しています。

ドア側に設置すると乗降時の作業が右手に集中するので、スピードが下がります、
また、移動中の地図確認の場合にも、視点移動が大きくなるので負荷が増えます。
カーナビを使う場合やサブ端末でタブレットを設置している場合にも、双方の端末が左右に散らかっているので、確認時に視点移動が大きくなり負担が増える原因になります。

高さについても同様です。
低い位置にスマホがあると確認時に視点の移動が大きくなります。

ドア連動の荷室照明

車種にもよりますが、基本的に軽貨物車の荷台部分の照明は十分でないことが多いです。
照明が不十分だと、夜間の荷物探しに影響がでます。
もちろん、ハンドライトなどで対応するという手段もありますが、生産性を考慮してライトを常設させるのがおすすめです。
タイトルには、ドア連動と書きましたが、ドア連動のライトの製品は種類が少ないので、一般的なライトで問題ありません。電源スイッチがなくてもドア連動で消すことができるので、スイッチも必要ありません。
両面テープで止めるものや、ネジで固定するものなどさまざまです。ネジで止めるものの場合はユースフルナットに設置可能なのでお手軽です。
設置する場所は、自分の作業する状態や通常配置する荷物の位置を考えてできるだけ光が遮られないような位置に設置しましょう。

既存でついているルームランプを分解すると2〜3本ルームランプ用の線が出てきます。
この線は、「電源線」「ドア連動アース線」「アース線」の3本が出ています。2本の場合は「電源線」「ドア連動アース線」です。
今回は、ドア連動にするので、ライトのプラス線を「電源線」にマイナス線を「ドア連動アース線」に割り込ませます。
1000円くらいから購入可能で、設置もそこまで難しくないのでコスパは非常に高いです。

ワイヤレスヘッドセット

AmazonFlexでの配達をしていると通話をすることが多くなります。
ワイヤレスヘッドセットを使用しない場合、通話中は通常スマホの操作ができなくなります。スピーカーで使う人もいるようですが、場所によっては会話内容が他の人に聞こえたりするため好ましくありません。

ワイヤレスヘッドセットを導入することで通話中にもスマホを操作できるようになりスマートかつスピードの向上が見込めます。

シチュエーションとしては、通話中(呼出中)に不在票を書くということが多いです。電話が繋がらない、あるいは電話がつながっても配達が完了できない場合には不在票を入れることになりますので、この時間の短縮効果はとても大きいです。

オートライトキット

最近の車は安全装備としてオートライトが標準化されてきていますが、古い車両の場合、オートライトは標準ではありません。
夜間配達の際に、エンジンを止める場合、ライトは消しておかないとバッテリー上がりなどのトラブルの原因になります。
かといって、都度ライトのオンオフを操作するのは手間ですので、オートライトキットを装着することライトのオンオフを自動でやってくれます。
エンジンのオンオフだけでなく、周りの明るさに合わせてスモール・ヘッドのコントロールもしてくれます。
投資効果はあまり高くないので、つける場合は割と後の方に選択するといいとおもいます。

純正復帰用のスイッチも付属しているので、一時的な駐車時にライトを消したいというような状況にも対応できます。

投資したものの効果は残り続ける

一度投資したものの効果は対象物が壊れるなどのトラブルがなければ永続的に残り続けます。
なので、投資は早ければ早いほど効果を最大化することができますので、気になるものは使ってみることをお勧めします。