Masaさん
AmazonFlexでの配達を始めて少し経ったんですが、いまだに慣れなないです。
時間帯指定が守れなかったり、レスキューもらっていて、未配も出しててビクビクしてます。
なかなか荷物が見つからなかったり、時間帯指定見落としてたり・・・
何か、簡単に少しでもエラーをなくす方法があったら教えて欲しいです!!

Mihoさん
Amazonに限らずなんですが、配達の仕事では、荷物の管理が肝になります。
荷物の場所を探している時間って短いようで結構長いんです。
1個探すのに平均30秒かかっていた場合に、120個の荷物を持ち出すと3600秒つまり1時間荷物を探している計算になります。これが1個1分なら2時間です。
(平均なので、1個探すのに5分かかる場合もあれば、1秒で済む場合もあります、少なくなると短くなる傾向にはなります。)

荷物を適切に管理して、荷物のあるおおよその場所がわかるようになることで1個平均10秒を目指すことができます。
1個10秒なら120個の荷物を探すのに20分で完了することができます。

まずは、用具の名称とその役割から

ロールボックス

いわゆる、カゴ台車です。
ルートごとに分けられたパッケージがこの台車に乗っています。
おおよそ、1台か2台で1ルートの分量になります。

ロールボックスには持ち出し用のQRコードが付いていて、そのQRコードをスキャンすることで、ロールボックスに載っているパッケージの持ち出しスキャンを1回でおわらせることができます。
(できない場合もあるので、その場合は、個別にスキャンすることになります。)

バッグ

守秘義務あったと思うので
画像はありません

赤、オレンジ、緑、黄色、黒の5色で4桁の番号が振られたバッグがあります。

このバッグも同様に持ち出し用のQRコードが付いていて、そのQRコードをスキャンすることで、ロールボックスに載っているパッケージの持ち出しスキャンを1回でおわらせることができます。

このバッグには、ルートでより細分化されたエリアごとに荷物が入っています。エリアごとに細分化された荷物が入っているというのがポイントで、通常このバッグを1つづつ空にしていくのが割と効率のいい配達順序になります。(時間帯指定を除く)

あっちを開けて、こっちを開けて・・・というのは、荷物管理の観点からも、配達順序の観点からも好ましくありません。

箱のラベルから読み取れる情報には何がある?

配送ラベルからは配達先の住所・名前・初回配達予定日(ある場合は時間帯指定)、問い合わせ番号がわかります。

それとは別に画像の黄色いシールからは、ルート情報、ルートに対する荷物の通し番号(赤矢印の番号)が印刷されています。

通し番号は3桁でその日によって開始番号・終了番号は異なります。
999の次は000です。
通常バッグには、この通し番号が連続するように荷物がまとめられています。

イレギュラーで「U⚪︎⚪︎」のように振られる番号もあります(再配達の荷物に多いです)

では、積み込みから

ハイゼットカーゴ
エブリィ

車両は、ハイゼットカーゴやエブリィのようなセミキャブの車両を想定しています。N-VANのような特殊な形状をしている車両はこの記事の積み込みを参考にカスタマイズしてください。

バックドア側

下段縦向きで3バッグ・上段横向きで2バッグを目安に積込みます
全部で7バッグ未満の場合でも、この方法で積み込むことで、後述する運転席後ろのスペースを確保でき、広く使うことができるので、できるだけこの状態を維持しましょう。

すぐに配達する荷物を置く場所ではないので、出来るだけ違う荷物が混ざらないようにするために、バッグで置いておくことをお勧めします、
縦3バッグは内容物によっては難しいことが多いので、バッグの中身を再配置して短辺を縮めるなどの工夫をするか、量の少ないバッグをばらし、奥側に大きいサイズの荷物を配置し、後席側の荷物と混ざらないように気をつけましょう。

オーバーサイズが多い場合などは、4バッグを積み込み、長尺ものや薄くて大きいサイズの箱をバッグの隙間に配置します。
立方体に近いサイズのものは、後述する助手席の後ろに積み込みましょう。

運転席後ろ側

主にメインで取り出しをする荷物を置く場所です。

基本的に、荷物をバッグから出してばらしておいておく場所です。
配達時はオーバーサイズなどの例外を除いて運転席後ろから取り出すことによって、荷物までのアクセス時間を短縮します。

ここは常に整理をして、今配達するエリアの荷物がどこにあるか把握する必要があります。
最初の段階では、バッグで埋まっていることが多いので、バッグの上に荷物をバッグから出して整頓することになります。

ハイゼットカーゴやエブリィなら、縦に2バッグ、その上に1バッグを積む事ができます。

最初に配達するエリアのバッグは上段に積んでおきます。(赤色の場所)
余裕があればバッグから出して出発してもいいと思います。

屋根のあるステーションで雨の日などは、
先にばらしておいた方が楽になります。

また、バッグが多く、バッグのままで全てを積み込みできない場合には、荷物の量に合わせて、最初に配達する2バッグや3バッグをばらして積み込みすることになります。

助手席後ろ側

ここは主にオーバーサイズの荷物を置く場所になります。
時間帯指定の遅い荷物を後ろよりの下側
それ以外の荷物は、重量物を下側に積んでいきます。
時間帯指定も端末で確認するのでなく、配送票に時間帯が書いてあるものだけを対象にして積み込みます。

ここで、少し応用的な話をするとすれば、積み込みをしながら何番の荷物をどこに置いたかメモをとっておくことです。メモをとっておくことで、現着した時に現物を確認することなく、おおよその荷物の位置を特定することができます。

前提条件として、土地勘なしサイズ感なしなので、バッグから特定のサイズの荷物を取り出したり、住所に合わせて積む順番を考えることはしません。

積み込み時に気をつけることは、
オーバーサイズの時間帯指定の積み込み位置とオーバーサイズの重量物を下に配置すること
一番最初に配達するバッグを運転席後ろの上段に積み込むこと、
この2点だけです。
バッグのまま積む場合は最初の配達先で入れ替えることも可能なので、最初の配達先のバッグがどれかを考えることをしなくても大丈夫です。

積み込み時には、住所を確認しない・サイズを確認しない・書いていない時間帯指定は確認しないので、スキャンが終わってしまえば、積み込み中に端末を見ることはほとんどありません。
積み込み時に複数のバッグをバラさなければいけない量の時だけは、配達する順序を確認する(バラすバッグを決める)ために端末を見ます。

現着したら??

アプリで、
配達する荷物がどのバッグに入っているか
通し番号が何番かを確認します。
該当のバッグを一旦車の外に出し、運転席後ろにスペースを作ります。
積み込みの時に最初のバッグを赤の位置に持ってきていなかった場合は、赤の場所にあったバッグと入れ替えます。

黄色のシールで通し番号を確認し、配達する荷物を探しながら、整理して画像のように並べていきます。

画像は5刻みで分けていますが、慣れるまでは10刻み程度で分けてもいいでしょう。
左半分に数字の大きいもの、右半分に数字の小さいものといった感じです。
すぐになくなる(配達する)荷物なので、大きさ順に並べるとか角を合わせるといったような「整頓」はしなくていいです。

細分化するほど、後で荷物を探しやすくなりますが、細分化する分だけ整理に時間がかかるので、5刻みくらいまでが妥当だと思います。

ここでのポイントは、何番から何番の荷物をどのあたりに固めたというのが直感的にわかるように整理することです。

ここで、応用的な話をするとすれば、大きな荷物から整理しながら並べていくと、小さい荷物が必然的に上に来るので、小さい荷物が大きい荷物の下敷きになって見つからないといった事態を防ぐことができます。

なぜ、通し番号で管理するのか?

通し番号は通常重複することがありません
(「U⚪︎⚪︎」は重複することがあります。ただし、1つのバッグの中で重複する確率はかなり低いです。)
そして、番号群に大きな偏りが出ません。(オーバーサイズが外にある関係で若干の偏りはある)

名前で管理する場合、佐藤さん鈴木さんのように「さ行」がが多く他の行が少ないといった偏りがでます。

ちょっと余談

岐阜県関市の旧板取村の60%以上は長屋という名字・・・これは大袈裟でも、これに近いエリアはあります。
土地勘がないとこういうことに対応できないという例です

番地で管理する場合も、土地勘がないという前提条件をつけると、何番地から何番地まであるのかわからない(欠番等も含め)、荷物がたまたま偏ったなどの事象で偏りが出ます。

通し番号は通し番号なので、0-4の場所に10個なのに5-9の場所は0個ということは起こりません。
つまり、少ないスペースの中で思考することなく、満遍なく荷物を分散させて整理することができるのです。

そのあとはどうする?

同じバッグの荷物を配達していきます。バッグの中身はエリア分けされているので、同じバッグに入っていた荷物は近所に配達であることがほとんどです。 バッグの中身は整理して並べているので、次の配達先では、通し番号を確認して、固めて分けておいた数個の荷物の中から探すだけです。数個の中から探すので、探す時間を格段に減らすことができます。

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