Masaさん
屋根がないと雨の日の配達おっくうなんですが、屋根付き車両っていいですよね。
何かおすすめないんですか?

Mihoさん
僕のトリシティには屋根がつけてあるのは知ってますよね。
屋根付き車両は快適ですが、メリットばかりではなくデメリットもあるので
そこの説明と、車種をいくつか紹介しますね。

屋根付き車両のメリットは?

最大のメリットは雨の日に快適に配達ができる

屋根付き車両の最大のメリットは、屋根が付いていることで、雨の日でも濡れにくく快適に配達ができることです。
「屋根が付いていると、濡れないんですよね?」とよく聞かれますが、それは誤認です。
上半身はほとんど濡れませんので、露出しやすい顔の部分が濡れないのは精神的にものすごく楽になりますが、側方部分は解放されているので、手〜腕の部分や足元は濡れます。

なので、雨が降っているのであれば雨量によっては雨具は必要です。

まぁ、当然の話ですが、バイクから降りてしまえば、(ピックやドロップ)屋根はないので濡れます。

屋根の付随効果として

夏の直射日光も遮ることができるので、夏場の疲労軽減も見込めます。
加えて、フロントスクリーンが上方向に延長されている形になるので、走行時の風を軽減することができ、多くの状況で、疲労を軽減する効果があります。

屋根付き車両のデメリットは?

車体が重くなる

帝都産業・ゾロワークス・ルーフシールドなどがありますが、作りがしっかりしている分だけ重量が増えます。
ゾロワークスのルーフキットの場合、概ね10Kgぐらい車体重量が増加します。
重量が増加した分だけ、取り回し(特に押し引き)はしんどくなります。
通常のエンジン走行で特段困ることはすくないと思います。

重量増加・空気抵抗増加に伴う燃費の悪化

トリシティの場合でルーフキットをつけると概ね7%くらい重量が増えます。
車体の軽いPCXやギアなどの場合だと重量増加率が高くなるので、その分だけ燃費に直結します。
そして、スクリーンが延長される形になり、前面投影面積が増えるので空気抵抗が増加し燃費が悪くなります。

高さアップにより、通れない場所が出てくる

後付けキットの場合の話ですが、通常、バイクの全高は1200mm前後です。
これがルーフキットをつけると1800mmくらいまで高くなります。
普段の走行で大きな障害になることは少ないですが、線路の下や狭い高架などで高さ制限が1.8mを下回る場所は通れなくなります。
該当場所を頻繁に通る場合は気を付ける必要があります。

単純に屋根付き車両は高額

当然といえば当然なんですが、屋根付き車両は価格が高くなりがちです。
後付けのルーフキットの場合で14万ほど+取り付け工賃
ジャイロXとジャイロキャノピーを比較しても、価格の差は歴然です。

それを踏まえて主な屋根付き車両の紹介

ホンダ ジャイロキャノピー

50ccクラス (ミニカークラス)

言わずとしれた、宅配バイクの王道
三輪スクーターで安定性も抜群
ただ、50ccで車体重量も重く加速性能はそこまでよくない

唯一、トレッド拡大でミニカークラスにすることができる
(ミニカー登録のメリット・デメリットはまた別途)

Aidea AAカーゴ(α4/α8/β4/β8)

50ccクラス(α4/α8) 125ccクラス(β4/β8)

最近ちょくちょく見かけるようになった電動3輪スクーター
電動ということで、ガソリン車より出だしもよく加速力はある

バッテリーの問題か車体重量が200kg超過、
バックもできるので、人力での押し引きは考えない方がいい

125クラスもあるが、航続距離に難あり39km〜89km
ピストン輸送には向いてるが連続走行には向いていない

安定性と乗り心地を優先した足回り設計のため、旋回時にバイクが倒れず猛烈に小回りが効かない

充電設備がないと充電ができない。

新車で屋根が装着されている主な車種は上記の2車種です。

専用キットで後付けできる車種は?

後付けのルーフキットを扱っている会社

帝都産業
ゾロワークス(旧FRP工房ゾロ)
ルーフシールド

概ねこの3社に絞られます。

帝都産業

ヤマハ トリシティ
ヤマハ ギア

この2車種

ヤマハの純正オプションに採用されているクオリティでYSPでの取り付けが可能

ホンダ ベンリィにギアのルーフキットが取り付け可能(要加工)

帝都産業のページ

ゾロワークス(旧FRP工房ゾロ)

ホンダ PCX(JF28系/JF56系)
ヤマハ トリシティ


ゾロワークスの製品は完全に車種専用設計

ゾロワークスのページ

ルーフシールド

小型車から大型車まで幅広く対応
車種専用キットの設定がある車種は、通販が可能
ボックスの有無・形状や車両の仕様変更・ルーフキットの仕様変更がしたい場合などは
ほぼオーダーメイドになるので車両の持ち込み・預りが必要

通販可能な車種も、基本的には全て自己責任

手作り感が強く、価格とクオリティが比例していない印象

その他、中華製、自作

汎用品でミラーに共締めするものが多い
ミラーに共締めする場合は、ハンドルを切ると、つられて屋根が動きます(笑)

ほぼ、アイデア勝負の側面が強い。

Amazonなどでも購入できます。